知性を示そう

本当に「できる営業マン」は知識が乏しくても、賢いなぁとお客様に思ってもらえます。できる営業マンが賢く見えるのはそのビジネスシーンで、自分が何をすべきか。それが見えて、行動できているからです。これが営業マンにとっての知性です。


仮にいまある商品の「納期遅れ」が確実になったとしましょう。まだお客様はその事を知りません。営業マンとしてはどういう行動を取るべきでしょうか?

「すぐにお客様にお知らせして、どうすべきか判断を仰ぐ」と答えられた方。あなたはとても誠実な営業マンです。

でもそれがベストな対応かどうかは、実はお客さまの状況によって違います。

私の答はまず「納期遅れがお客様に及ぼす影響を考え、その時点で取りうる最善策を立てます」

つまりお客様になり代わって、「納期が遅れたらどうなるのか」を想像します。その想像からお客様にどういう対策が必要かを考えるわけです。

対策が用意できたらお客様にご連絡し、自分が考えた対策(最善策)をお話します。お客様に自分が立てた対策を採用して頂けるかどうかをお聞きします。お客様の答えは基本「YES」か「NO」です。

「NO」ならばどうすべきかを指示してもらうことが多くなると思いますが、「NO」を想定して想定対策は一つだけでなく、次善策を考えておくとさらによいと思います。こうした知恵を働かせられるか。

今まで経験してきた事や知識をフル活用して、そのシーンで何をすべきかが状況が見えて、行動できる営業マンということです。

それが営業マンにとっての知性だと思います。

知性のある営業マンと一緒に、仕事をすれば、いろいろなビジネスシーンでさまざまなビジネスアイデアに触れることができ、仕事が楽しくなります。

知性の高い営業マンが人気者になるのは当然です。

若いうちは慣れなくて、難しいですが、「そのビジネスシーンで、自分が何をすべきか」を考えながら行動し営業マンとしての知性を徐々にでも身につけてください。

※ワンポイントアドバイス
営業にとっての知性は貯めてきた知識を仕事にどう活かすか、それを考えられる能力考えるくせをつけていこう。